- 2026年3月14日
- 2026年3月25日
黒い糸くずやゴミが見える飛蚊症に用心を!
飛蚊症の主な症状は、視界に「実際には存在しない浮遊物」が見えることです。その形や現れ方にはさまざまですが、黒い点や小さなゴミ、線や糸くずが見えると言われています。これらは、目の中にあるゼリー状の組織「硝子体(しょうしたい)」に何らかの濁りが生じ、その影が網膜に映ることで起こります。目を動かすと一緒に移動し、まばたきをしても消えません。明るい場所や白い壁、青空を見た時に特にはっきりと自覚されたときは要注意です。主な原因には以下のようなものが挙げられます。
原因1:生理的な変化(加齢)
最も多い原因です。老化に伴い硝子体が収縮して網膜から剥がれる「後部硝子体剥離」が起こると、その際に出た濁りが黒い点やゴミのように見えます。これは病気ではなく、髪が白くなるのと同様の自然な現象です。
原因2:生まれつきのもの
胎生期に硝子体を通っていた血管が、出生後も吸収されずに残ってしまうことで起こります。この場合、視力に影響がなければ心配ありません。
原因3:重大な目の病気(病的飛蚊症)
注意が必要なケースです。網膜に穴が開く「網膜裂孔」、網膜が剥がれる「網膜剥離」、糖尿病や高血圧による「硝子体出血」、目の中の炎症である「ぶどう膜炎」などが挙げられます。
その他、強い近視がある人は、若いうちから硝子体の変質が進みやすく、飛蚊症を自覚しやすい傾向にあります。
飛蚊症そのものを薬や食事で完全に消すことは難しいため、「放置して良いものか」を正しく見極めることが最大の対策となります。
対策1:眼科での精密検査
初めて症状を感じた時や、見え方が変わった時は、必ず眼科で「散瞳(さんどう)検査」を受けてください。生理的なものか、治療が必要な病気によるものかを自己判断するのは非常に危険です。
対策2:急激な変化に注意する
「急に影の数が増えた」「影が大きくなった」「暗い場所で光が走って見える(光視症)」「視野の一部が欠けてきた」といった症状が出た場合は、網膜剥離などの緊急事態の可能性があります。すぐに受診してください。
対策3:目を酷使しない生活習慣
加齢による飛蚊症自体は無害ですが、眼精疲労やストレスは症状をより強く意識させる原因になります。十分な睡眠をとり、スマホやPCの使用時はこまめに休憩を挟みましょう。
対策4:ルテインや抗酸化物質の摂取
劇的な改善は期待できませんが、ルテインやビタミンCなどの抗酸化成分を含む食事(ほうれん草やブロッコリーなど)は、目の健康維持や老化の進行を緩やかにする助けになります。
対策5:定期的な検診
特に強度の近視の人や、40代以降の人は、自覚症状がなくても年に一度は定期検診を受けることで、網膜の異常を早期発見できます。
現在、「急に数が増えた」や「光が見える」といった具体的な変化は起きていませんか?

